ルアー、季節そしてサイズ



前のデータをもう少し詳しく見てみましょう。季節とサイズの相関をルアーの種類毎にプロットします。若干見にくいですが、ここからもいろいろおもしろい傾向が見られます。




  • 圧倒的に春の数釣りに強いミノー、使い方によっては幅広いカバーをするラバージグ、高水温時に圧倒的な強さを発揮するノーシンカーの釣り。基本的には教科書通りですね。でもこうしてデータを載せてそれを検証したサイトや本をを私は今まで見たことがありません。メーカーサイトといえども、どっかのプロのコメントをそのまま載せているだけでそこには説得力がありません。それを読んで「そんなもんかぁ〜」と思っているのと、自分で実証したのとでは自信の度合いが100倍違います。それがルアーをキャストする際の自信になります。それが釣果につながります。
  • ラバージグについては1年目と2年目は意識してちょっとさけていたので釣果が少ないです。でも3年目から春から秋の広範囲な季節をカバーすることができるのがおわかりでしょう。
  • やはり、50cmアップの大物は殆どがハードルアーです。
  • この辺りのデータをベースにさらにもっと詳細なデータを紹介しながら、ルアーとその釣法、そして何故それがつれるのかという辺りをこれから検証していきましょう。
  • 自然相手の釣りです。理論だけではない、という人も多くいます。しかし忘れてはならないのは全てのバイトにはバスなりの理由があってのことなのです。のんびりと釣りを楽しみながらも、こうして背景の理論を常に考えながら行動することで釣りはさらに楽しいものに、自然とのパズルを解いていくような楽しみが加わります。そしてそういう意識を持てば、自然への畏敬もいっそう深まり不用意にマナーの悪さを露呈してしまうことも少しずつさけていくことができると思うんです。
  • そして少なくとも、バス釣りは一部の世間で思われているような、マナーも目つきも、そして頭の悪い一部の日本人が金にものをいわせた100km/h以上もでるバスボートをぶっ飛ばして楽しむための釣りではなく、USで古くからトーナメントが行われているほどのインテリジェントでテクニカルな素養を必要とする釣りだということも分かると思います。